建国記念の日?建国記念日?記念日と記念の日?その由来とは?
毎年2月11日は「建国記念の日」?「建国記念日」?
あれ? どっちだっけ?
ふと落ち着いて考えてみると、わからなくなりますよね。
「建国記念の日」と「建国記念日」。どっちが正しいの?
そもそも日本が建国された日なの?
カレンダーを見ると、「建国記念の日」と書かれています。
今日はこの「建国記念の日」について考えてみました。
「建国記念の日」と「建国記念日」どっちが正しいの?
前述しましたように、カレンダーを見るとハッキリと
「建国記念の日」と書かれています。
では、「建国記念日」は間違いなのでしょうか?
なぜ「の」って入れるのでしょう?
その答えは、「記念日」と「記念の日」の違いにあるようです。
「記念日」と付く祝日を探すと、「結婚記念日」・・・は祝日じゃない(笑)
5月3日の「憲法記念日」があります。
ではなぜ、「憲法記念日」は「記念日」と言って、
「建国記念の日」は「記念の日」なんでしょう?
まず、「憲法記念日」ですが、wikipediaによりますと、
1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念して~~~
とあります。
「建国記念の日」はと言いますと、
そもそも戦前(第二次世界大戦前)までは紀元節(きげんせつ)と呼ばれ、
神武天皇が即位した日を、日本の建国された日として祝っていたのだそうです。
戦後、占領軍(GHQ)の意向で祝日から一旦削除されたのですが、
紀元節を復活させようという動きによって、
1966年(昭和41年)、「建国記念の日」という名前に改正され復活したのだそうです。
「建国記念の日」って、日本が建国された日なの?
なぜ「建国記念の日」であって、「建国記念日」とされなかったのか?
これは、「日本が建国されたという事象そのものを記念する日」という意味だからだそうです。
つまりは、「日本が建国された日」ではないということですね。
由来となっている「神武天皇の即位した日」が信憑性が薄いことが原因なのだとか。
なるほど、歴史学上では神武天皇は実在の人物ではなく、神話の中の人物との認識なのですね。
だから、「日本が建国された日」という断定(特定?)は出来ない。
よって、「建国記念の日」。というわけですね。
まとめ
こうやって見てみると、戦前戦後の考え方の違いなどがよくわかり、
ハッキリと「記念日」と「記念の日」を区別されているのが見てとれて、
とても面白いです。
言葉のニュアンス的に考えても、
「記念日」の方が強い印象を持っていますよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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